2016年から2018年に株式投資するために使用していたNISA口座から、つみたてNISA口座に切り替え、つみたてNISAをはじめました。
関心があるけど、投資するまでに至らない人の参考になればと、つみたてNISAをはじめるにあたって調べたメリットとデメリットを紹介します!
つみたてNISAとは
つみたてNISAは、2018年1月からスタートした少額から「長期」「積立」「分散投資」を支援するための非課税制度です。金融庁は投資初心者をはじめ幅広い年代の方の利用を想定しています。
- 毎年40万円で20年間、最大800万円までの元本について、その投資運用益が非課税に
- 1人1口座で、開設する金融機関・タイプ(NISA/つみたてNISA)は1年単位で変更可能
- 対象は日本に住む20歳以上の方
- 金融庁が長期の積立・分散投資に適した(手数料の安い)投資信託を厳選
- いつでも売却、引き出し可能で流動性が高い
下図は、非課税枠のイメージです。

2019年9月現在の制度では、投資可能期間は2018年~2037年です。仮に2020年からつみたてNISAを始めた場合は、非課税投資額は最大で720万円(年間40万円×18年)となります。2020年に年間40万円を投資した場合、2039年までは運用益は非課税で、2040年以降も保有すると課税口座(一般口座、特定口座)に移されます。
NISAとの違い
つみたてNISAは、NISAと違い、株式投資ができないです。自由に株式を売買したい場合はNISAを選びます。
つみたてNISA | NISA | |
---|---|---|
対象商品 | 投資信託 | 上場株式、投資信託など |
購入方法 | 積立買付 | 通常買付、積立買付 |
投資可能期間 | 2018年~2037年 | 2014年~2023年 |
非課税期間 | 最長20年 | 最長5年 |
毎年の非課税枠 | 40万円 | 120万円 |
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAをはじめようと思ったメリットです。
- 非課税なので、課税口座で運用益が出た場合にかかる20.315%の税金を節約できる
- いつでも売却可能なので、iDeCoに比べて流動性が高い
- 積立買付なので、ほったらかしにできる
非課税制度を利用せずに、投資をして運用益が10万円出た場合は、2万3,150円の税金がかかります。NISA制度を利用することで、この分の税金を節約できます。
iDeCoは個人型確定拠出年金で、つみたてNISAより税制優遇がある積立投資制度ですが、原則60歳まで引き出すことができません。それに対して、つみたてNISAはいつでも売却可能です。
積立買付で、相場のことを気にせず投資以外のことに専念できます。NISAからつみたてNISAへ切り替えた理由です。ドルコスト平均法で相場の変動に関わらず購入価格を平準化することによって、1回大金で購入するのと比べて、購入タイミングをミスして大幅に損することも回避できます。
つみたてNISAのデメリット
デメリットは損した場合です。
- 投資なので元本割れするリスクはある
- 他の一般口座と損益通算ができない
- 非課税期間終了後、損をした場合でも課税される場合がある
投資信託に投資するので、元本割れするリスクがあります。金融庁のつみたてNISAの対象商品を見ると、株式型か複数資産を組み合わせたバランス型で、元本保障の商品は見当たりませんでした。
つみたてNISA口座で発生した売却損は、他の株式など運用している口座の売却益と通算することができません。
下図のように、非課税期間終了後も保有した場合、新たに取得したと見做され、売却価格が購入価格を下回っていた場合でも、売却価格が取得価格を上回っている場合は課税されます。

デメリットもありますが、メリットのほうが大きいと判断し、つみたてNISAをはじめました。
既に楽天証券でNISA口座を開いており、ネットで調べる限り他の証券会社に変える理由が見当たらなかったので、楽天証券ではじめました。楽天クレジット決済にすると、100円につき1ポイント貯まるメリットがありました。
さいごに
「分散」「低コスト」「長期積立」のつみたてNISAをはじめました。手間をかけず他のことに集中できるのが、自分にとって最大のメリットです。投資した後はその成果には興味を持たず本業に集中するオートマチック投資について、他の金融商品も比較するのに『はじめての人にもわかる金融商品の解剖図鑑』もおすすめです。

iDeCoは税制メリットがつみたてNISAよりあるものの、投資資金を途中引出しできないので、柔軟性を重視する場合は、つみたてNISAをおすすめします。