新型コロナウイルス対策の特別措置法が成立され、3/14に安倍首相の会見がありました。緊急事態宣言はされなかったものの、現状把握をしたかったので、厚生労働省の公表データで考察します。
新型コロナウイルス感染状況 -世界-
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が3/13、イタリアやスペイン、ドイツ、フランスなどでの新型コロナウイルスの感染者急増を念頭に、「今や欧州が新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の中心地だ」という認識を示しました。
3/16時点のデータでヨーロッパの急増状況をみてみます。

図をみると、中国の感染者数の増加ペースは落ち着き、その他の国の増加ペースが大きいことがみてとれます。3/16時点で感染者数が多い上位10ヶ国の増加率を示します。

中国、韓国、日本の増加率より、ヨーロッパ各国の増加率が大きいことがわかります。
右下の世界地図をみても、日本(814人、1.0%:中国除いた場合の感染者数の割合)に対して、イタリア(20,603人、25.2%)、スペイン(7,753、9.5%)、フランス(5,423、6.6%)、ドイツ(5,426、6.6%)の感染者数が多いことがわかります。
新型コロナウイルス感染状況 -日本-
ヨーロッパ各国と比べると、日本の感染者数は少ないことがわかりました。日本国内の状況についてみてみます。

ソフトバンクグループの孫正義社長(兼会長)が3/11に、簡易PCR検査の機会を無償で100万人分提供したいとのニュースがありました。中止になる可能性もあるようですが。
実際、日本国内でPCR検査を実施した人は、13,068人でした。そのうち陽性反応者数は809人(5.9%)。そのうち症状有の人が713人(88.7%)。そのうち死亡者数が24人(1.8%)でした。症状有の人のうち、重症以上の人の割合が10%程度でした。
ヨーロッパと比べると、増加率は小さいものの、増加ペースは鈍化していないようです。
さいごに
前回2週間前、考察したときから、日本国内の増加ペースは減ってはおらず、収束には時間がかかりそうな気がしています。今後も定期的にデータを更新してウォッチしていきたいと思います。