担当しているサービスが、リリースから1年ほど経過し、データ分析基盤整備がある程度できつつ、データアナリストメンバーも増え、組織フェーズが変わったと感じ、一度、データ組織のあるべき姿を検討中。
IT、マッチングサービスの前提で、ネットの二次情報を調べてみると、メルカリのデータ組織が目指すべき姿かと感じたので、まとめます(2022年5月時点)。
前提
- BtoCマッチングサービス
- データアナリストは、サービス事業部内
- 機械学習エンジニア、データエンジニアは別チーム
レコメンドシステム開発や、Hadoopなどのビックデータ処理基盤などは、他チームと連携を取りながら、事業部内で事業・サービス成長のために、データ活用するのが主な役割です。
なので、ITベンチャーの中でも、ビジネス寄りのデータアナリストが多いメルカリのデータ組織が参考になると考えました。
ビジョン・ミッション
中途採用求人(2022年5月募集中)から、抜粋。
ビジョン
メルカリの成長を主導するブレインになる
ミッション
- 実行可能なインサイトを提供し、より良い意思決定の支援を行う
- データの民主化を推し進め、皆の分析力を高めていく
役割
中途採用求人(2022年5月募集中)から、業務内容を抜粋。
ポジション | 業務内容 |
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Senior Data Analyst | ・全社方針/事業戦略のための分析 ・顧客体験向上のための分析 |
Data Analyst, Market Researcher | ・市場動向を踏まえた全社方針/事業戦略/事業推進のための分析と提言 ・マーケティング・リサーチの実施と公的統計など公開情報の活用 |
Data Analyst, Architect | ・データ分析環境の継続的な改善 ・評価指標の管理やデータ分析ノウハウの標準化 |
体制
チームは10名ほどで、ビジネス寄りアナリスト + BIエンジニア1名という内訳で、マトリクス型組織でプロジェクトベース(2019年5月28日記事)。
依頼ベースで動くのではなく、他チームの中に入り込んで目標設定をしたり、戦略を描くことを重視。

2019年10月から3チーム体制(2020年12月1日記事)。フリーランス的な動きから、横連携の強化が背景か。Growth Analyticsの役割については類推。
チーム | 役割 |
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Product Analytics | A/Bテストでサービスリリース意思決定など |
Growth Analytics | CRM、ブランディング、マーケティングキャンペーンなど |
Business Analytics | 事業成長のための分析、分析の民主化、会社の足元の数字、半年〜1年後にどういう状態になっているかなど |
4つのキャリア
- 戦略を考えるストラテジスト
- 統計やデータサイエンスなどの専門家であるスペシャリスト
- データサイエンスやデータ分析チームのマネージャー
- データの民主化や整理を行うアーキテクト